小中学生のインターネット使用に関する実態調査 - 親の把握状況と親子間の認識の違い

「要旨」本研究は, 小中学生のインターネット使用状況とそれに対する親の把握状況, 親子間の使用に対する認識の違いを調査した. 対象は1自治体の全小中学校に通う小学4~6年生849名, 中学1~3年生896名とその保護者であり, 自記式質問紙調査を実施した. その結果, インターネット使用率は小学生70.8%, 中学生84.4%で, 使用時間は学年が上がるほど長くなっていた. 使用機器は家族のパソコンが最も多かったが, 中学生ではiPod touch, 自分のパソコン, 自分のスマートフォンを使う者, 複数の機器を用いている者が多く, 使用目的も多様であった. また, その傾向は女子の方が強くS...

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Veröffentlicht in:金沢大学つるま保健学会誌 2015-07, Vol.39 (1), p.73-79
Hauptverfasser: 津田朗子, 木村留美子, 水野真希, 喜多亜希子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」本研究は, 小中学生のインターネット使用状況とそれに対する親の把握状況, 親子間の使用に対する認識の違いを調査した. 対象は1自治体の全小中学校に通う小学4~6年生849名, 中学1~3年生896名とその保護者であり, 自記式質問紙調査を実施した. その結果, インターネット使用率は小学生70.8%, 中学生84.4%で, 使用時間は学年が上がるほど長くなっていた. 使用機器は家族のパソコンが最も多かったが, 中学生ではiPod touch, 自分のパソコン, 自分のスマートフォンを使う者, 複数の機器を用いている者が多く, 使用目的も多様であった. また, その傾向は女子の方が強くSNSの利用も多かった. SNS利用者の約半数は, SNSを通じて他者と個人的に関わった経験があり, 不快な体験をした者もいた. しかし, 小学生と中学1年生では, 子どものオンラインゲーム使用の有無において親と子どもの回答割合に差がみられ, 親は子どものインターネットの使用目的を正確に把握できていなかった. また, 使用ルールに関しても親子間で認識の相違がみられ, その傾向は子どもの学年が上がるほど顕著であった. また, インターネットのフィルタリング機能の利用率は, 携帯電話に比べ低かった.
ISSN:1346-8502