脱臭装置メーカーの非技術者による「におい」と私

本稿の執筆依頼をいただいたとき, 率直に言って私は戸惑いました. なぜなら, 勤めている会社こそ脱臭装置のメーカーですが, 私はバックオフィス担当で現場に行くこともほとんどなく, ましてや本当の悪臭を嗅いだ経験もないからです. しかしこの立場だからこそ思うことを伝えることも何らかの価値があるかもしれないと思いなおし, 日々思っていることを書きたいと思います. 言うまでもなく日本はにおいに関して大変敏感な国で, 特に悪臭公害防止技術はぶっちぎりで世界一でしょう. においはとても不思議なもので, 私たちの気分を変化させるのに直接的に作用することは, 日々の生活の中で感じています. 私自身, 今この...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:におい・かおり環境学会誌 2024/05/25, Vol.55(3), pp.181-181
1. Verfasser: 濱口, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本稿の執筆依頼をいただいたとき, 率直に言って私は戸惑いました. なぜなら, 勤めている会社こそ脱臭装置のメーカーですが, 私はバックオフィス担当で現場に行くこともほとんどなく, ましてや本当の悪臭を嗅いだ経験もないからです. しかしこの立場だからこそ思うことを伝えることも何らかの価値があるかもしれないと思いなおし, 日々思っていることを書きたいと思います. 言うまでもなく日本はにおいに関して大変敏感な国で, 特に悪臭公害防止技術はぶっちぎりで世界一でしょう. においはとても不思議なもので, 私たちの気分を変化させるのに直接的に作用することは, 日々の生活の中で感じています. 私自身, 今この原稿をタイプしている瞬間も加湿器に加えた少ししっかり目の柑橘系のアロマオイルを炊き, 程よい集中を得ています. 寝る前にはラベンダーやシトラスなどの香りに替え, リラックスのひと時を過ごすのも私のルーティンです.
ISSN:1348-2904
1349-7847
DOI:10.2171/jao.55.181