感覚的消臭効果の定量化方法としての認知臭気濃度法の有用性評価

感覚的消臭効果を測定する方法として,既往の臭気強度法注1)よりも客観性に優れていると考えられた認知臭気濃度法注2)が提案されている.本研究では,認知臭気濃度法により複数の消臭剤の消臭能力を比較確認後,臭気強度法との定量的な比較を行った.その結果,認知臭気濃度法では,芳香空気存在下でも,臭気強度0.5の差に相当する臭気指数差の違いが分かることが確認された.また,臭気強度法では消臭効果の差異を示すことができなかった2芳香間の違いについて,認知臭気濃度法では有意な差が得られることも確認した.この2芳香間での消臭効果の差異は,一般消費者を用いた評価結果でも検証できた.注1)消臭剤等を作用させることによ...

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Veröffentlicht in:におい・かおり環境学会誌 2022/01/25, Vol.53(1), pp.60-67
Hauptverfasser: 江﨑, 俊文, 浅野, 良太, 松村, 嘉員, 松宗, 憲彦, 喜多, 純一, 樋口, 能士
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:感覚的消臭効果を測定する方法として,既往の臭気強度法注1)よりも客観性に優れていると考えられた認知臭気濃度法注2)が提案されている.本研究では,認知臭気濃度法により複数の消臭剤の消臭能力を比較確認後,臭気強度法との定量的な比較を行った.その結果,認知臭気濃度法では,芳香空気存在下でも,臭気強度0.5の差に相当する臭気指数差の違いが分かることが確認された.また,臭気強度法では消臭効果の差異を示すことができなかった2芳香間の違いについて,認知臭気濃度法では有意な差が得られることも確認した.この2芳香間での消臭効果の差異は,一般消費者を用いた評価結果でも検証できた.注1)消臭剤等を作用させることにより,対象臭の臭気強度がどれくらい下がるかを評価する方法注2)消臭剤等を作用させることにより,対象臭の認知臭気指数がどれくらい下がるかを評価する方法
ISSN:1348-2904
1349-7847
DOI:10.2171/jao.53.60