生理・心理応答解析から見えてきたヒトと「かすかな」においの関係とその応用

月桂樹の葉,ベチバーの根のにおいについては,低濃度提示条件にて,持続的注意力の低下抑制効果を示した.一方,モミ精油および酢酸ボルニルについては,高濃度群においては視覚刺激作業中の注意力の低下傾向が観察されたが,低濃度群においては,視覚刺激作業中の注意力の低下を抑制することがなく,作業後の覚醒度の低下を誘導した.このように月桂樹の葉やベチバーの根のかすかなにおいは,注意力の維持が必要な作業,例えば,自動車運転等に有用だと考えられるし,モミ精油や酢酸ボルニルは,不眠症等の睡眠障害の予防や改善効果が期待される....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:におい・かおり環境学会誌 2016/01/25, Vol.47(1), pp.34-43
Hauptverfasser: 鷲岡, ゆき, 大貫, 宏一郎, 清水, 邦義
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:月桂樹の葉,ベチバーの根のにおいについては,低濃度提示条件にて,持続的注意力の低下抑制効果を示した.一方,モミ精油および酢酸ボルニルについては,高濃度群においては視覚刺激作業中の注意力の低下傾向が観察されたが,低濃度群においては,視覚刺激作業中の注意力の低下を抑制することがなく,作業後の覚醒度の低下を誘導した.このように月桂樹の葉やベチバーの根のかすかなにおいは,注意力の維持が必要な作業,例えば,自動車運転等に有用だと考えられるし,モミ精油や酢酸ボルニルは,不眠症等の睡眠障害の予防や改善効果が期待される.
ISSN:1348-2904
1349-7847
DOI:10.2171/jao.47.34