「におい」とのかかわり

雨が降る前のにおいを感じて「もうすぐ雨が降る」と予言のように言い当てたり, 前を通りかかった家から漂うにおいを嗅いで料理を当てあったり, お茶を煎る香ばしいにおいを嗅ぎたくて, お茶屋さんの前を何度も何度も往復したり, ある時は理科の授業でアンモニアと塩酸を混ぜる実験で「絶対ににおいを嗅がないように」と強く注意されていたのに, 余計に「どんなにおいだろう」と興味本位で嗅いで失神しそうになったりと, 子供のころから「におい」には関心が強かったと思います. 耳の不自由な方が, オイル臭が強く漂う工場の中で, 外は雨が降っていることを微かなにおいの変化で言い当てたり, もうすぐ天気が崩れると予報して...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:におい・かおり環境学会誌 2010-11, Vol.41 (6), p.460-460
1. Verfasser: 佐伯剛生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:雨が降る前のにおいを感じて「もうすぐ雨が降る」と予言のように言い当てたり, 前を通りかかった家から漂うにおいを嗅いで料理を当てあったり, お茶を煎る香ばしいにおいを嗅ぎたくて, お茶屋さんの前を何度も何度も往復したり, ある時は理科の授業でアンモニアと塩酸を混ぜる実験で「絶対ににおいを嗅がないように」と強く注意されていたのに, 余計に「どんなにおいだろう」と興味本位で嗅いで失神しそうになったりと, 子供のころから「におい」には関心が強かったと思います. 耳の不自由な方が, オイル臭が強く漂う工場の中で, 外は雨が降っていることを微かなにおいの変化で言い当てたり, もうすぐ天気が崩れると予報して, よく当たるなどの話も聞きました. 人間の感性に驚くのと同時に, 人の何千倍ともいわれる犬の嗅覚は, 一体どんな世界だろうと思いは巡ります.
ISSN:1348-2904