前方進入法による人工股関節全置換術後1年までの等尺性筋力,歩行速度の推移について

【目的】前方進入法(DAA)による人工股関節全置換術(THA)術後の筋力,歩行能力の推移を検討した。【方法】当院にて片側DAA-THAを受けた38関節を対象とした。評価項目は,股関節伸展(股伸展)・股関節外転(股外転)・膝関節伸展(膝伸展)筋力,10m歩行時間,Timed Up & Go Test(TUG),日本整形外科学会股関節機能判定基準(JOAスコア)とした。評価項目を術前,術後1週,2週,3ヶ月,1年で計測し,反復測定1元配置分散分析を用い検討した。【結果】術側股伸展筋力・術側膝伸展筋力は,術後2週まで有意差なく,3ヶ月にて有意に向上した。術側股外転筋力は,術前と比して術後1週...

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Veröffentlicht in:理学療法の科学と研究 2019/02/15, Vol.10(1), pp.10_25-10_29
Hauptverfasser: 浅見, 勇太, 中村, 順一, 加藤, 真敏, 霜田, 晃佑, 寺島, 莉穂, 稲垣, 武, 天田, 裕子, 村田, 淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】前方進入法(DAA)による人工股関節全置換術(THA)術後の筋力,歩行能力の推移を検討した。【方法】当院にて片側DAA-THAを受けた38関節を対象とした。評価項目は,股関節伸展(股伸展)・股関節外転(股外転)・膝関節伸展(膝伸展)筋力,10m歩行時間,Timed Up & Go Test(TUG),日本整形外科学会股関節機能判定基準(JOAスコア)とした。評価項目を術前,術後1週,2週,3ヶ月,1年で計測し,反復測定1元配置分散分析を用い検討した。【結果】術側股伸展筋力・術側膝伸展筋力は,術後2週まで有意差なく,3ヶ月にて有意に向上した。術側股外転筋力は,術前と比して術後1週にて有意に低下し,その後2週,3ヶ月にて有意に向上した。各歩行能力は術後2週までは有意差を認めず,3ヶ月にて有意に速くなった。どの評価項目も術後3ヶ月と1年との間に有意差を認めなかった。【結論】術側股伸展・外転・膝伸展筋力,各歩行能力は術後3ヶ月までに有意に向上した。
ISSN:1884-9032
2758-3864
DOI:10.57476/srpt.10.1_10_25