変形性膝関節症における理学療法介入効果: 大腿四頭筋筋力の経時的変化

【目的】本研究の目的は,変形性膝関節症に対する外来での包括的な理学療法介入と自宅での自主トレーニングによる大腿四頭筋筋力の経時的変化について検討することである。【方法】片側変形性膝関節症と診断された15名30脚を対象とし,理学療法開始時から理学療法5ヶ月目まで1ヶ月毎に両側の大腿四頭筋筋力値を測定した。統計学的検討は,各期間に測定を行った健側と患側の大腿四頭筋筋力値の差及び経時的変化について二元配置分散分析にて検定し,多重比較法を用いて比較検討した。【結果】健側と患側の大腿四頭筋筋力値の差については主効果を認めず,健側及び患側の筋力の経時的変化に主効果を認め,交互作用は認めなかった。【結論】変...

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Veröffentlicht in:理学療法の科学と研究 2017/03/20, Vol.8(1), pp.8_17-8_20
Hauptverfasser: 橋口, 広太朗, 髙梨, 晃, 関根, 亜矢, 向, 伸也, 國本, 拓馬, 榎本, 雄介, 榎本, 發雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】本研究の目的は,変形性膝関節症に対する外来での包括的な理学療法介入と自宅での自主トレーニングによる大腿四頭筋筋力の経時的変化について検討することである。【方法】片側変形性膝関節症と診断された15名30脚を対象とし,理学療法開始時から理学療法5ヶ月目まで1ヶ月毎に両側の大腿四頭筋筋力値を測定した。統計学的検討は,各期間に測定を行った健側と患側の大腿四頭筋筋力値の差及び経時的変化について二元配置分散分析にて検定し,多重比較法を用いて比較検討した。【結果】健側と患側の大腿四頭筋筋力値の差については主効果を認めず,健側及び患側の筋力の経時的変化に主効果を認め,交互作用は認めなかった。【結論】変形性膝関節症患者に対する外来理学療法と自主トレーニングの介入は,健側及び患側の大腿四頭筋筋力増強に効果的であった。介入期間の延長に伴い筋力は増加し,定期的な筋力評価と目標設定の重要性が示唆された。
ISSN:1884-9032
2758-3864
DOI:10.57476/srpt.8.1_8_17