注射用ビスフォスフォネート製剤投与患者の口腔管理についての臨床的検討

「要約」ビスフォスフォネート製剤 (bishposphonetes, 以下BP s) は病的骨折や脊髄圧迫などの骨関連事象 (skeletal-related events, 以下SRE) の予防や治療と悪性腫瘍の骨転移に有効な薬剤である. 一方, BPs投与患者に発症するビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死 (bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw, 以下BRONJ) という重篤な副作用の報告が相次いでおり, 口腔管理の重要性が叫ばれている. 当院歯科口腔外科では注射剤BP s投与中または投与前に歯科診査および口腔管理の依頼を受けた患...

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Veröffentlicht in:近畿大学医学雑誌 2013-06, Vol.38 (1/2), p.73-77
Hauptverfasser: 岡本知子, 中原寛和, 内橋隆行, 上田貴史, 榎本明史, 下出孟史, 村尾直文, 松井裕一, 泉本貴子, 安本実央, 末松美由紀, 鶴田由美子, 谷口雅代, 濱田傑
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」ビスフォスフォネート製剤 (bishposphonetes, 以下BP s) は病的骨折や脊髄圧迫などの骨関連事象 (skeletal-related events, 以下SRE) の予防や治療と悪性腫瘍の骨転移に有効な薬剤である. 一方, BPs投与患者に発症するビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死 (bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw, 以下BRONJ) という重篤な副作用の報告が相次いでおり, 口腔管理の重要性が叫ばれている. 当院歯科口腔外科では注射剤BP s投与中または投与前に歯科診査および口腔管理の依頼を受けた患者の口腔管理について臨床的検討を行い, BP s投与患者のQOLを考慮した口腔管理の在り方について検討した. 「緒言」BP sは骨粗鬆症治療の第一選択薬であり, 乳癌, 前立腺癌などの溶骨性骨転移, 悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症や多発性骨髄腫による骨病変, SREの予防や治療, そして各種治療に誘発される骨量減少の改善など臨床的に頻用されている薬剤である.
ISSN:0385-8367