日本人女性における妊娠・出産・育児に伴う身体活動量の経時変化とその要因:エコチル調査宮城ユニットセンターによる追加調査

目的:日本人女性を対象に,妊娠前および妊娠中,産後1.5年と3.5年の身体活動レベルの経時変化を記述することを主たる目的とし,更に,産後1.5年と3.5年で低い身体活動レベルを維持してしまう要因について探索的に検討することを目的とした。方法:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)の宮城ユニットセンター独自の調査に参加同意した女性1,874名を対象とした。身体活動はIPAQ短縮版を用いて,妊娠前,妊娠中,産後1.5年および3.5年に測定し,低身体活動と中高身体活動の2カテゴリーにそれぞれ分類した。更に,育児期の産後1.5年と3.5年で低い身体活動レベルを維持してしまう要因については,...

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Veröffentlicht in:運動疫学研究 2021/03/31, Vol.23(1), pp.70-83
Hauptverfasser: 山田, 綾, 門間, 陽樹, 龍田, 希, 仲井, 邦彦, 有馬, 隆博, 八重樫, 伸生, 永富, 良一, エコチル調査宮城ユニットセンター
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:日本人女性を対象に,妊娠前および妊娠中,産後1.5年と3.5年の身体活動レベルの経時変化を記述することを主たる目的とし,更に,産後1.5年と3.5年で低い身体活動レベルを維持してしまう要因について探索的に検討することを目的とした。方法:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)の宮城ユニットセンター独自の調査に参加同意した女性1,874名を対象とした。身体活動はIPAQ短縮版を用いて,妊娠前,妊娠中,産後1.5年および3.5年に測定し,低身体活動と中高身体活動の2カテゴリーにそれぞれ分類した。更に,育児期の産後1.5年と3.5年で低い身体活動レベルを維持してしまう要因については,出産時年齢,婚姻状況,学歴,就労状況,出産歴,再妊娠の有無,非妊娠時BMI,過去の運動経験の有無,妊娠前および妊娠中の身体活動レベルを説明変数とし,ポアソン回帰分析を実施した。結果:低身体活動に該当する女性の割合は,妊娠前で51.7%,妊娠中で64.5%,産後1.5年で92.0%となり,産後3.5年では65.3%であった(妊娠前の割合と比較してすべての時点でP
ISSN:1347-5827
2434-2017
DOI:10.24804/ree.2020