身体活動量増加のためのコミュニティ・ワイド・キャンペーン:クラスター・非ランダム化試験(「ふじさわプラス・テン」プロジェクト)―研究プロトコル

背景:身体活動が健康増進に有益なことは明らかになっているが,非活動的な者は多い。そのため地域(ポピュレーション)レベルの身体活動促進に関する知見の蓄積は重要である。近年,コミュニティ・ワイド・キャンペーン(Community-Wide Campaign; CWC)のような複合的なポピュレーション介入が推奨されているが,エビデンスは十分でない。厚生労働省では,健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)を発表し,身体活動促進の普及啓発を行っている。今後,地域でどのようにアクティブガイドを活用できるかを検討し,知見を蓄積していくことが重要である。目的:本研究はアクティブガイドを活用したCWC...

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Veröffentlicht in:運動疫学研究 2016/09/30, Vol.18(2), pp.88-98
Hauptverfasser: 齋藤, 義信, 小熊, 祐子, 田中, あゆみ, 鎌田, 真光, 井上, 茂, 稲次, 潤子, 小堀, 悦孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景:身体活動が健康増進に有益なことは明らかになっているが,非活動的な者は多い。そのため地域(ポピュレーション)レベルの身体活動促進に関する知見の蓄積は重要である。近年,コミュニティ・ワイド・キャンペーン(Community-Wide Campaign; CWC)のような複合的なポピュレーション介入が推奨されているが,エビデンスは十分でない。厚生労働省では,健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)を発表し,身体活動促進の普及啓発を行っている。今後,地域でどのようにアクティブガイドを活用できるかを検討し,知見を蓄積していくことが重要である。目的:本研究はアクティブガイドを活用したCWCが,ポピュレーションレベルで住民の身体活動量増加につながるかを明らかにすることを目的とした。方法:研究デザインは神奈川県藤沢市の全13地区を非ランダムに介入4地区,対照9地区に割り付けるクラスター・非ランダム化試験である。介入期間は2年間(2013年7月~2015年6月)とし,対照地区は従来の保健施策を行った。介入は60歳以上の高齢者を主ターゲットとし,①情報提供,②教育機会,③住民間のサポート・コミュニティ形成促進,の要素から構成した。主要評価項目は質問紙で求めた身体活動時間であり,介入前後に藤沢市が20歳以上の住民を無作為抽出して行う質問紙調査の結果を用いて比較する。副次評価項目はアクティブガイドの認知・知識のある者の割合の変化,身体活動の意図がある者の割合の変化等である。介入全体の評価は,RE-AIMモデルを適用する。
ISSN:1347-5827
2434-2017
DOI:10.24804/ree.18.88