子どもと成人混合で外来診療する医療職の子どものストレス緩和支援に関する認識: 想定事例を用いて

本研究は、子どもと成人混合で外来診療をしている医療職が診療を受ける子どもの気持ちとその支援をどのように考えているのかを明らかにする目的で、医師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師計431名に想定事例を用いた質問紙調査を行った。その結果、大部分の医療職は子どもの気持ちとして診療に対する痛みや未知への恐怖を理解し、苦痛や不安を軽減する支援を考えていた。一方、何をするか知りたいという子どもの希望をとらえることと、説明をする支援を考える割合は低かった。検査順選択において8割の医療職は、子どもにとって強いストレスとなる痛みを伴う検査は、最後が望ましいと考えていた。また、時間短縮や診断上の優先順位など効...

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Veröffentlicht in:日本小児看護学会誌 2024, Vol.33, pp.97-105
Hauptverfasser: 北本, 千春, 宮城島, 恭子, 坪見, 利香
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は、子どもと成人混合で外来診療をしている医療職が診療を受ける子どもの気持ちとその支援をどのように考えているのかを明らかにする目的で、医師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師計431名に想定事例を用いた質問紙調査を行った。その結果、大部分の医療職は子どもの気持ちとして診療に対する痛みや未知への恐怖を理解し、苦痛や不安を軽減する支援を考えていた。一方、何をするか知りたいという子どもの希望をとらえることと、説明をする支援を考える割合は低かった。検査順選択において8割の医療職は、子どもにとって強いストレスとなる痛みを伴う検査は、最後が望ましいと考えていた。また、時間短縮や診断上の優先順位など効率を意識していた。看護師は、子どもとかかわる場面において、他職種が重視していることを考慮した上で、子どもの希望に沿った対応をとともに実践しながら、意味づけを共有する必要がある。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.33_97