医療的ケア児の社会生活を支える親のエンパワーメントの過程

目的 : 医療的ケア児の親が児の社会生活を支えエンパワーメントしていく過程の解明。 対象と方法 : 医療的ケア児の母親10名。質的研究。 結果と考察 : 11カテゴリーを抽出。在宅生活への初期では【退院と在宅生活へ向けた準備と覚悟】と【制度の限界の認識と柔軟な利用への希望】があった。【専門職による親ときょうだい児への気配りと支え】を受け、【ピアとしての連携と力の発揮】で子育てし、【子どもの発達を促す教育と環境の模索】をしていた。【親の育児力と社会参加の葛藤】では人生の見直しなどの葛藤に陥るが、【極限状態からの地域社会へのつながり】を保ち、社会参加と育児力を通して親の自信となった。これらの相互作...

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Veröffentlicht in:日本小児看護学会誌 2020, Vol.29, pp.175-183
Hauptverfasser: 佐鹿, 孝子, 久保, 恭子, 川合, 美奈, 藤沼, 小智子, 坂口, 由紀子, 宍戸, 路佳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的 : 医療的ケア児の親が児の社会生活を支えエンパワーメントしていく過程の解明。 対象と方法 : 医療的ケア児の母親10名。質的研究。 結果と考察 : 11カテゴリーを抽出。在宅生活への初期では【退院と在宅生活へ向けた準備と覚悟】と【制度の限界の認識と柔軟な利用への希望】があった。【専門職による親ときょうだい児への気配りと支え】を受け、【ピアとしての連携と力の発揮】で子育てし、【子どもの発達を促す教育と環境の模索】をしていた。【親の育児力と社会参加の葛藤】では人生の見直しなどの葛藤に陥るが、【極限状態からの地域社会へのつながり】を保ち、社会参加と育児力を通して親の自信となった。これらの相互作用と【最後の砦のある安心】の中で、【社会資源の活用とコーディネート】と【親の役割と家庭生活の充実】につながり、親のエンパワーメントが徐々に高まったが、【親としての願いと行動力】はこの過程のコア・カテゴリーであった。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.29_175