看護系大学におけるプレパレーションに関する教育の現状
本研究は、看護系大学での小児看護学におけるプレパレーションに関する教授内容と教授方法を明らかにすることを目的として行った。全国の看護系大学を対象に質問紙調査を実施し、56校 (回収率24.0%) より回答を得た。回答のあった学校のすべてが講義、学内演習、臨地実習のいずれかの教授形式でプレパレーションの教育を行っていた。講義では、 「プレパレーションの概念・目的」、 「プレパレーションの各段階」、 「プレパレーションツール」、 「子どもの倫理的配慮」 等の教授内容が共通していたが、学内演習と臨地実習では時間数や方法にばらつきがあった。学内演習では、 「採血・点滴」、 「吸入」 の場面設定が多く、...
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Veröffentlicht in: | 日本小児看護学会誌 2017, Vol.26, pp.132-137 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は、看護系大学での小児看護学におけるプレパレーションに関する教授内容と教授方法を明らかにすることを目的として行った。全国の看護系大学を対象に質問紙調査を実施し、56校 (回収率24.0%) より回答を得た。回答のあった学校のすべてが講義、学内演習、臨地実習のいずれかの教授形式でプレパレーションの教育を行っていた。講義では、 「プレパレーションの概念・目的」、 「プレパレーションの各段階」、 「プレパレーションツール」、 「子どもの倫理的配慮」 等の教授内容が共通していたが、学内演習と臨地実習では時間数や方法にばらつきがあった。学内演習では、 「採血・点滴」、 「吸入」 の場面設定が多く、臨地実習では日常的なケア場面でプレパレーションを実施していた。また、プレパレーションの教育には、 「学生」、 「教育力」、 「学内演習」、 「臨地実習」、 「プレパレーション自体の難しさ」 を要因とした困難さがあった。以上より、プレパレーションの教育は、講義での学びが学内演習や臨地実習との一連の教育になっておらず、その教授内容や方法の検討が課題として示唆された。 |
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ISSN: | 1344-9923 2423-8457 |
DOI: | 10.20625/jschn.26_132 |