看護基礎教育における高機能小児シミュレータを活用したヘルスアセスメント教育の効果

小児のヘルスアセスメント演習において高機能シミュレータを活用し、その教育効果を学生の主観的な視点から測定・分析した。対象はA大学「ヘルスアセスメント・アドバンス」履修者の2年生50名である。乳児・学童のシミュレータを用いたヘルスアセスメント演習を約50分行い、前後で自記式質問紙調査により理解度、演習への興味と難しさを把握した。分析の結果、到達度の総得点は演習後に有意に上昇した(p=000001)。演習への意見では96.0%の学生は興味を持ったと回答し、機械音や聴診自体の難しさも感じる一方、正常と異常を含む様々な聴診や触診が繰り返し可能であること、実際の状態に近いリアルさや成人との身体的特徴の相...

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Veröffentlicht in:日本小児看護学会誌 2013/03/20, Vol.22(1), pp.95-101
Hauptverfasser: 松澤, 明美, 津田, 茂子, 藤村, 真弓
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:小児のヘルスアセスメント演習において高機能シミュレータを活用し、その教育効果を学生の主観的な視点から測定・分析した。対象はA大学「ヘルスアセスメント・アドバンス」履修者の2年生50名である。乳児・学童のシミュレータを用いたヘルスアセスメント演習を約50分行い、前後で自記式質問紙調査により理解度、演習への興味と難しさを把握した。分析の結果、到達度の総得点は演習後に有意に上昇した(p=000001)。演習への意見では96.0%の学生は興味を持ったと回答し、機械音や聴診自体の難しさも感じる一方、正常と異常を含む様々な聴診や触診が繰り返し可能であること、実際の状態に近いリアルさや成人との身体的特徴の相違等に興味を持っていた。これらのことから、知識と技術を統合させて習得するヘルスアセスメントにおいて、高機能小児シミュレータを使用した教育方法はある一定の効果を確認でき、有効であることが示唆された。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.22.1_95