小児看護学実習における戸惑いに対する学生の対処行動とその要因 : 乳児および幼児期前期との関わりに焦点をあてて
本研究は、小児看護学実習において、乳児および幼児期前期の患児を受け持った学生の戸惑いに対する対処行動とその要因を明らかにし、今後の実習指導への示唆を得ることを目的とした。看護短期大学生12名を対象に、小児看護学実習終了後に半構成的面接を行った。学生の戸惑いに対する対処行動は、【子どもの側に行く】【試行錯誤しながら自分自身で工夫】【周囲の援護を支えに実施】の3カテゴリーが抽出された。対処行動の要因は、【ケアの必要性の認識】、【周囲からのサポート】、【気持ちの余裕の形成】、【関わりたくなる子どもの姿】の4カテゴリーが抽出された。【ケアの必要性の認識】は【子どもの側に行く】という対処行動を起こす要因...
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Veröffentlicht in: | 日本小児看護学会誌 2011, Vol.20(1), pp.148-154 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は、小児看護学実習において、乳児および幼児期前期の患児を受け持った学生の戸惑いに対する対処行動とその要因を明らかにし、今後の実習指導への示唆を得ることを目的とした。看護短期大学生12名を対象に、小児看護学実習終了後に半構成的面接を行った。学生の戸惑いに対する対処行動は、【子どもの側に行く】【試行錯誤しながら自分自身で工夫】【周囲の援護を支えに実施】の3カテゴリーが抽出された。対処行動の要因は、【ケアの必要性の認識】、【周囲からのサポート】、【気持ちの余裕の形成】、【関わりたくなる子どもの姿】の4カテゴリーが抽出された。【ケアの必要性の認識】は【子どもの側に行く】という対処行動を起こす要因になっており、【周囲からのサポート】を受けて子どもに関わることで子どもに変化が見られ、【関わりたくなる子どもの姿】を認識できることが子どもをかわいいと思えることにつながり、戸惑いに対する学生の対処行動を後押しする要因となっていた。このような対処行動の要因を踏まえて、学生個々のレディネスを見極めながら、戸惑いを乗り越えられるように支援していく必要性が示唆された。 |
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ISSN: | 1344-9923 2423-8457 |
DOI: | 10.20625/jschn.20.1_148 |