看護基礎教育の小児看護学実習における外来単独での病院実習の有用性の検討

A大学の小児看護学実習では、病棟実習に代わる外来実習単独での病院実習を2003年度より開始し、6年間実施してきた。本論では、2007年〜2008年に外来で実習した学生を対象に、質問紙調査と実習記録の分析を行った。その結果、学生は多くの患児・家族と関わることで多様な疾患・治療等や在宅療養について学びがみられ、苦手な成長・発達の過程も学習できていた。また短時間での関係づくりの技術や看護展開、地域の他機関との連携についても学びがあった。一方、外来実習は継続した看護や看護計画の立案が困難であり、また学生が自ら積極的に関わることで学習が深まるが、その負担も伺われた。今回の分析から、学生の小児外来実習にお...

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Veröffentlicht in:日本小児看護学会誌 2010/07/20, Vol.19(2), pp.25-31
Hauptverfasser: 宮谷, 恵, 小出, 扶美子, 山本, 智子, 市江, 和子, 高, 真喜, 新村, 君枝
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:A大学の小児看護学実習では、病棟実習に代わる外来実習単独での病院実習を2003年度より開始し、6年間実施してきた。本論では、2007年〜2008年に外来で実習した学生を対象に、質問紙調査と実習記録の分析を行った。その結果、学生は多くの患児・家族と関わることで多様な疾患・治療等や在宅療養について学びがみられ、苦手な成長・発達の過程も学習できていた。また短時間での関係づくりの技術や看護展開、地域の他機関との連携についても学びがあった。一方、外来実習は継続した看護や看護計画の立案が困難であり、また学生が自ら積極的に関わることで学習が深まるが、その負担も伺われた。今回の分析から、学生の小児外来実習における学びは大きく、コミュニケーションをはじめ病棟での入院期間の短縮にも対応した看護、在宅指向の時代に在宅療養に関する学びが得られ有意義であるといえる。今後もさらに学習内容の精選に努め、外来実習単独での小児看護学実習の継続を検討したい。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.19.2_25