出生直後, 腫瘍出血を来たした胎児後腹膜神経芽腫Stage IVSの1例
「要旨」出生直後に腫瘍出血を来たした胎児後腹膜神経芽腫StageIVSの1例を経験した. 妊娠31週の超音波検査 (以下US) にて胎児右腎下方に30mm大の充実性腫瘍みとめた. 妊娠38週6.0cm大と腫瘍は増大した. 39週経膣分娩にて出生後, 腫瘍からの出血をきたしショック状態となった. 手術・塞栓術にて止血試みるも他臓器不全にて死亡した. 胎児巨大腹腔内腫瘍に対しては帝王切開を含む厳重な管理が必要と考えられた. 「はじめに」神経芽腫は新生児期に見つかる悪性固形腫瘍の中では最も多く, 近年胎児超音波検査がルーチンに行われるようになり胎児期に見つかる症例も増加してきている. 今回われわれは...
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Veröffentlicht in: | 小児がん 2007-05, Vol.44 (1), p.34-38 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」出生直後に腫瘍出血を来たした胎児後腹膜神経芽腫StageIVSの1例を経験した. 妊娠31週の超音波検査 (以下US) にて胎児右腎下方に30mm大の充実性腫瘍みとめた. 妊娠38週6.0cm大と腫瘍は増大した. 39週経膣分娩にて出生後, 腫瘍からの出血をきたしショック状態となった. 手術・塞栓術にて止血試みるも他臓器不全にて死亡した. 胎児巨大腹腔内腫瘍に対しては帝王切開を含む厳重な管理が必要と考えられた. 「はじめに」神経芽腫は新生児期に見つかる悪性固形腫瘍の中では最も多く, 近年胎児超音波検査がルーチンに行われるようになり胎児期に見つかる症例も増加してきている. 今回われわれは, 胎児期に診断され出産を機に腫瘍出血を来たし死亡した胎児神経芽腫の1例を経験したので報告する. 症例 生後0日 男児 後腹膜原発神経芽腫 (Stage IVS・INSS stage 4S) (妊娠経過) 妊娠31週の検診時にUSにて胎児右腎下方に30mm大の充実性腫瘍認めた. |
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ISSN: | 0389-4525 |