認知症看護認定看護師による外来認知症高齢者の家族支援の実施と関連要因

抄録 本研究の目的は,認知症看護認定看護師(以下,DCN)による,外来通院している認知症高齢者(以下,外来認知症高齢者)の家族支援の実施と関連要因を明らかにすることである.全国の医療施設に勤務するDCN499人を対象に自記式質問紙調査を実施した.199人(有効回答率39.9%)の回答について,記述統計とχ2検定,二項ロジスティック回帰分析を行った. DCNの所属部署は病棟が133人(66.8%)で最も多かった.外来認知症高齢者の家族支援を行っているのは84人(42.2%)であった.DCNによる外来認知症高齢者の家族支援の実施に関連する要因は,活動時間の保証,認知症相談窓口の存在,外来所属,経験...

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Veröffentlicht in:日本老年看護学会誌(老年看護学) 2019, Vol.24(1), pp.50-58
Hauptverfasser: 内海 史子, 大塚 眞理子, 出貝 裕子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:抄録 本研究の目的は,認知症看護認定看護師(以下,DCN)による,外来通院している認知症高齢者(以下,外来認知症高齢者)の家族支援の実施と関連要因を明らかにすることである.全国の医療施設に勤務するDCN499人を対象に自記式質問紙調査を実施した.199人(有効回答率39.9%)の回答について,記述統計とχ2検定,二項ロジスティック回帰分析を行った. DCNの所属部署は病棟が133人(66.8%)で最も多かった.外来認知症高齢者の家族支援を行っているのは84人(42.2%)であった.DCNによる外来認知症高齢者の家族支援の実施に関連する要因は,活動時間の保証,認知症相談窓口の存在,外来所属,経験年数であった.外来所属以外で,外来認知症高齢者の家族支援を行っているDCNは,認知症高齢者の家族支援に対する認識が高く,家族支援の役割を果たしていると考えられた.今後は,その重要性を医療施設の管理者およびDCN自身が認識し,組織的な取り組みを行うことが必要である.
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.24.1_50