高齢者教育ボランティアを導入したフィジカルアセスメント演習の教育効果

抄録 本研究では,高齢者教育ボランティアを導入したフィジカルアセスメント(Physical Assessment;PA)演習の教育効果を明らかにすることを目的に,看護学生を対象とした質問紙調査を行った.調査方法は,A大学で行った高齢者教育ボランティアを導入したPA演習に参加した学生を対象に,高齢者へのPAに対する理解や自信の程度およびPAを行ったことでの気づきや難しく感じたことに関する自由記述式の質問紙調査を行った.有効回答数は18人(回収率36.7%)であり,高齢者教育ボランティアを導入した演習により,高齢者理解の深まりや高齢者に対するPA手技の自信などが演習後に有意に上昇し,高齢者との関わ...

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Veröffentlicht in:日本老年看護学会誌(老年看護学) 2017, Vol.22(1), pp.131-138
Hauptverfasser: 造田 亮子, 段 亜梅
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:抄録 本研究では,高齢者教育ボランティアを導入したフィジカルアセスメント(Physical Assessment;PA)演習の教育効果を明らかにすることを目的に,看護学生を対象とした質問紙調査を行った.調査方法は,A大学で行った高齢者教育ボランティアを導入したPA演習に参加した学生を対象に,高齢者へのPAに対する理解や自信の程度およびPAを行ったことでの気づきや難しく感じたことに関する自由記述式の質問紙調査を行った.有効回答数は18人(回収率36.7%)であり,高齢者教育ボランティアを導入した演習により,高齢者理解の深まりや高齢者に対するPA手技の自信などが演習後に有意に上昇し,高齢者との関わりへの不安が有意に低下した.一方で,学生は高齢者のPAを行うにあたり,フィジカルアセスメントの手技や結果の判断・解釈などの高齢者特有のことだけではない困難を感じており,今後は基礎的な手技を確立したうえで高齢者PA演習を受講できる工夫が必要であることが示唆された.
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.22.1_131