1 臨床での倫理調整 高齢者のエンド・オブ・ライフにおける倫理的問題にむけて
「1. はじめに」超高齢多死社会が到来し, 臨床においても, 人生の最終段階を生きる高齢者にとってなにが最善の医療なのか, なにが最善のケアなのかを模索する機会は格段に増えている. 本稿では, 老人看護専門看護師である筆者が, 専門看護師の役割のひとつである倫理調整について, 臨床でどのようなことを心がけているのかについて述べたい. 筆者が勤務する松江市立病院(以下, 当院)を紹介する. 当院は, わが国でも指折りの高齢化率を示す島根県の県都にある自治体立病院である. 病床数は470床, 診療科は全27科, 看護単位は13, 看護配置は7:1である. 法的指定として, 地域医療支援病院, 地域...
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Veröffentlicht in: | 老年看護学 2017-01, Vol.21 (2), p.9-14 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」超高齢多死社会が到来し, 臨床においても, 人生の最終段階を生きる高齢者にとってなにが最善の医療なのか, なにが最善のケアなのかを模索する機会は格段に増えている. 本稿では, 老人看護専門看護師である筆者が, 専門看護師の役割のひとつである倫理調整について, 臨床でどのようなことを心がけているのかについて述べたい. 筆者が勤務する松江市立病院(以下, 当院)を紹介する. 当院は, わが国でも指折りの高齢化率を示す島根県の県都にある自治体立病院である. 病床数は470床, 診療科は全27科, 看護単位は13, 看護配置は7:1である. 法的指定として, 地域医療支援病院, 地域がん診療連携拠点病院, 災害拠点病院等がある. 年齢構成別でみる高齢患者の占める割合(2016年6月現在)は, 外来51%, 入院67%となっている. |
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ISSN: | 1346-9665 |