平成21年度ワークショップ 「老年専門看護の発展を目指して~アメリカの専門看護実践から学ぶ~」

高齢者看護の質を保証するケアを実践するには, 看護職はどのような看護理念と実践能力を研鑽していけばよいのであろうか, このことを教育者と実践者が共に学び, 課題を共有してこそ, 日本の高齢者看護の質と看護職者の能力向上につながる第一歩と考える. そこで今回, 日本の老年専門看護が発展するためには何が課題となり, 今後どのように取り組んでいくことが必要なのか, それを教育者と実践者が共に考える場とすることを目的にワークショップを企画した. 第14回学術集会の前日の9月25日(金)午後, 北海道医療大学札幌サテライトキャンパスで開催した. 最初にアメリカで成人科・婦人科の Nurse Practi...

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Veröffentlicht in:老年看護学 2010-05, Vol.14 (2), p.75-75
Hauptverfasser: 小西美智子, 堀内ふき, 石垣和子, 井上郁, 金川克子, 北川公子, 桑田美代子, 山本則子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:高齢者看護の質を保証するケアを実践するには, 看護職はどのような看護理念と実践能力を研鑽していけばよいのであろうか, このことを教育者と実践者が共に学び, 課題を共有してこそ, 日本の高齢者看護の質と看護職者の能力向上につながる第一歩と考える. そこで今回, 日本の老年専門看護が発展するためには何が課題となり, 今後どのように取り組んでいくことが必要なのか, それを教育者と実践者が共に考える場とすることを目的にワークショップを企画した. 第14回学術集会の前日の9月25日(金)午後, 北海道医療大学札幌サテライトキャンパスで開催した. 最初にアメリカで成人科・婦人科の Nurse Practitioner (以下, NP)を取得し活動している緒方さやか氏を招聘し基調講演「アメリカの高齢者医療におけるナースプラクティショナーの役割と日本への提言」について依頼した. 緒方さやか氏は日本生まれであるが, 米国タフツ大学生物学専攻を卒業し, その後イェール大学看護学大学院修士課程を修了したNPである. 現在はコネチカット州の医院でNPとして週に4日間, 医院からの往診として介護施設で週に半日働いている. また母校のイェール大学看護大学院でNPのプリセプター, フィジカルアセスメントのクラスも担当している. さらに日本の月刊誌「スマートナース」にNPに関するエッセーを連載中である. 基調講演は米国の Primary Care Provider, Nurse Practitioner (NP), Clinical Nurse Specialist (CNS) 等看護職の免許, 業務内容, 活躍の場等, さらに日本のNP, PAに関する動きと課題についても整理してパワーポイントとして作成した内容であった. その後8グループに分かれグループワークを行い, 報告し意見交換し, 緒方さやか氏から助言を得た. 次ページ以降に緒方さやか氏の講演の基である米国のNP, CNSの状況を中心にした基調講演の概要を, さらにワークショップの概要を記載した. わが国においては, 老人専門看護師(CNS: Certified Nurse Specialist)も年々増加していることから, このワークショップが老人看護の専門性をさらに発展させていくための方向性を示唆できればと考えている.
ISSN:1346-9665