第1回学術集会の会長講演及びシンポジウム「人権をめぐる老年看護の課題」を掲載するにあたって

第1回学術集会はメインテーマを「老年看護学と人権」に定めた.目標とするところは,ヘルスケアの対象となる老人及びその家族と看護職の相互作用の場に顕在・潜在する人権上の問題を共に考え,よりよい解決のための戦略strategyに関する共通理解を深めようということである. わが国の老後生活は,「医」食住において相当過酷な社会であるというイメージが定着しつつあるように思える.残念なことにこのイメージは,我々の誰もが老い,そして死ぬという認識によるのではなく,人生の前半が順調に行っているような人にとっても,老後は堪えがたいほどの無力者になってしまうという一般認識によって作られていることである....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本老年看護学会誌(老年看護学) 1997/11/15, Vol.2(1), pp.6
1. Verfasser: 中島 紀恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:第1回学術集会はメインテーマを「老年看護学と人権」に定めた.目標とするところは,ヘルスケアの対象となる老人及びその家族と看護職の相互作用の場に顕在・潜在する人権上の問題を共に考え,よりよい解決のための戦略strategyに関する共通理解を深めようということである. わが国の老後生活は,「医」食住において相当過酷な社会であるというイメージが定着しつつあるように思える.残念なことにこのイメージは,我々の誰もが老い,そして死ぬという認識によるのではなく,人生の前半が順調に行っているような人にとっても,老後は堪えがたいほどの無力者になってしまうという一般認識によって作られていることである.
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.2.1_6