睡眠時ブラキシズムは運動野の神経可塑性変化を引き起こす

「I. 目的」ブラキシズムは歯のクレンチングを特徴の1つに有する繰り返しの咀嚼筋の筋活動であり, 睡眠中または覚醒中に生じると定義されている. しかしながら, ブラキシズムが生じるメカニズムは未だに解明されていない. 経頭蓋磁気刺激装置(TMS)を用いた研究にて, 反復的にクレンチングを運動課題として行うことで運動野に神経可塑性変化を引き起こすことが報告されている. この報告より日常生活においてブラキシズムを習癖として行うことで運動野に神経可塑性変化を引き起こすことが考えられる. しかしながら, 日常生活においてブラキシズムを無意識下で反復的に繰り返すことが中枢に及ぼす影響を検討した報告は認め...

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Veröffentlicht in:日本顎口腔機能学会雑誌 2018, Vol.24(2), pp.110-111
Hauptverfasser: 生田, 真衣, 飯田, 崇, 島田, 明子, 増田, 学, 川良, 美佐雄, 小見山, 道
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」ブラキシズムは歯のクレンチングを特徴の1つに有する繰り返しの咀嚼筋の筋活動であり, 睡眠中または覚醒中に生じると定義されている. しかしながら, ブラキシズムが生じるメカニズムは未だに解明されていない. 経頭蓋磁気刺激装置(TMS)を用いた研究にて, 反復的にクレンチングを運動課題として行うことで運動野に神経可塑性変化を引き起こすことが報告されている. この報告より日常生活においてブラキシズムを習癖として行うことで運動野に神経可塑性変化を引き起こすことが考えられる. しかしながら, 日常生活においてブラキシズムを無意識下で反復的に繰り返すことが中枢に及ぼす影響を検討した報告は認めない. 本実験はTMSを用いて運動誘発電位(MEP)を測定し, 睡眠時ブラキシズムが中枢へ及ぼす影響について検討した. 「II. 方法」被験者はインフォームド・コンセントのもとに参加し, 顎口腔系領域に異常を認めない成人42名とした.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.24.110