顎運動と舌運動の相互作用が運動野の可塑性変化に及ぼす影響

「I. 目的」顎口腔機能と中枢の関係を検討することは, 顎口腔領域における機能回復を目的とした治療を確立するために有用である. 過去の報告では, 継続した舌突出運動や歯のクレンチングをトレーニングとして行うことで, 各運動に関与する運動野に可塑性変化が生じると報告されている. また前回の本学会にて, 継続した5日間の舌挙上トレーニングにより, 舌運動および下顎運動に関与する運動野において可塑性変化が生じることを報告した. しかしながら, 舌運動と顎運動の両運動課題を継続して行った場合と単独の運動課題を継続して行った場合の中枢に及ぼす影響の違いについて比較検討した報告は認めない. そこで本実験は...

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Veröffentlicht in:日本顎口腔機能学会雑誌 2015, Vol.22(1), pp.56-57
Hauptverfasser: 薦田, 博, 飯田, 崇, 小見山, 道, 川良, 美佐雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」顎口腔機能と中枢の関係を検討することは, 顎口腔領域における機能回復を目的とした治療を確立するために有用である. 過去の報告では, 継続した舌突出運動や歯のクレンチングをトレーニングとして行うことで, 各運動に関与する運動野に可塑性変化が生じると報告されている. また前回の本学会にて, 継続した5日間の舌挙上トレーニングにより, 舌運動および下顎運動に関与する運動野において可塑性変化が生じることを報告した. しかしながら, 舌運動と顎運動の両運動課題を継続して行った場合と単独の運動課題を継続して行った場合の中枢に及ぼす影響の違いについて比較検討した報告は認めない. そこで本実験は経頭蓋磁気刺激法 (TMS) を用い運動誘発電位 (MEP) を測定し, 舌運動と顎運動の両運動を行った場合と単独で行った場合の舌運動および下顎運動に関与する運動野に生じる可塑性変化の違いについて検討を行った.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.22.56