認知症高齢者における舐摂(しせつ)機能と嚥下動態との関係
「I. 目的」近年増加している認知症高齢者において, 嚥下障害は高頻度に認められる合併症で, その特徴の一つは口腔期の機能不全であるとされている. 舐摂機能は, 棒付きの飴を舐める際の1分あたりの減少量により測定する新しい口腔機能 (検査) として提唱され, 既存の口腔機能検査と一部関連することおよび認知症高齢者でも簡便に検査できることが報告されている. しかしながら, 舐摂機能検査が摂食・嚥下の評価に果たす役割については十分に検討されていない. そこで本研究では, 舐摂機能検査の評価する主な対象は舌運動であるという仮説を立てて, 実験的な舌運動の有無による唾液量と飴の重量変化を定量的に分析し...
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Veröffentlicht in: | 日本顎口腔機能学会雑誌 2015, Vol.21(2), pp.124-125 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」近年増加している認知症高齢者において, 嚥下障害は高頻度に認められる合併症で, その特徴の一つは口腔期の機能不全であるとされている. 舐摂機能は, 棒付きの飴を舐める際の1分あたりの減少量により測定する新しい口腔機能 (検査) として提唱され, 既存の口腔機能検査と一部関連することおよび認知症高齢者でも簡便に検査できることが報告されている. しかしながら, 舐摂機能検査が摂食・嚥下の評価に果たす役割については十分に検討されていない. そこで本研究では, 舐摂機能検査の評価する主な対象は舌運動であるという仮説を立てて, 実験的な舌運動の有無による唾液量と飴の重量変化を定量的に分析し, さらに, 認知症高齢者における嚥下の時間的パラメータとの関係を検討することで, 舐摂機能検査の意義を明らかにすることを目的とした. 「II. 方法」「1. 舐摂機能検査への舌運動の影響の検討」対象者は65歳以上の健常高齢者275名 (男性72名, 女性203名, 平均年齢 : 74.3±5.4歳) とした. |
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ISSN: | 1340-9085 1883-986X |
DOI: | 10.7144/sgf.21.124 |