携帯型筋電計を用いた終日咬筋活動測定

「I. 目的」ブラキシズムは咬耗, 補綴物の破損, 歯周疾患の増悪, 顎関節症, 顎顔面領域の慢性疼痛を惹起すると考えられている. ブラキシズムは, 発現時の意識レベルの違いにより, 睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムに分類される. また, 覚醒時の非機能運動が口腔顔面部へ悪影響を及ぼす可能性がこれまでに報告されている. しかしながら, 日中の生体信号を測定することは困難であり, 睡眠時と比較して覚醒時のブラキシズムの様相は明らかにされていない. 本研究では, 携帯型筋電計 (CamNtech社製, Actiwave(R)) を用いて健常被験者の終日の咬筋活動の記録を試み, 覚醒時と睡眠時...

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Veröffentlicht in:日本顎口腔機能学会雑誌 2014, Vol.21(1), pp.46-47
Hauptverfasser: 大本, 勝弘, 重本, 修伺, 鈴木, 善貴, 田島, 登誉子, 松香, 芳三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」ブラキシズムは咬耗, 補綴物の破損, 歯周疾患の増悪, 顎関節症, 顎顔面領域の慢性疼痛を惹起すると考えられている. ブラキシズムは, 発現時の意識レベルの違いにより, 睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムに分類される. また, 覚醒時の非機能運動が口腔顔面部へ悪影響を及ぼす可能性がこれまでに報告されている. しかしながら, 日中の生体信号を測定することは困難であり, 睡眠時と比較して覚醒時のブラキシズムの様相は明らかにされていない. 本研究では, 携帯型筋電計 (CamNtech社製, Actiwave(R)) を用いて健常被験者の終日の咬筋活動の記録を試み, 覚醒時と睡眠時の咬筋活動の特徴について検討したので報告する. 「II. 方法」「1. 被験者」歯学部学生に対し, 事前にアンケートを実施した. 本研究の包含基準は本学3年生, 個性正常咬合を有する者, 研究に協力する意図のあった者である.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.21.46