気圧計の口腔機能計測への応用

「I. 目的」口腔・咽頭領域は咀嚼・嚥下・発話等, 生命維持に重要な機能を営んでいる. その機能の一部は口腔や咽頭に食物や空気を捉え, 移送または調音することで発揮できる. その実態は舌や顔面筋が口蓋筋や咽頭筋と協働して形成される閉鎖空間である. これらの機能は筋電図や筋収縮に伴う圧変化, さらにはVFやVEで形態変化として記録されてきた. たとえば, 舌圧の記録は口蓋に設置した圧センサにより口蓋と舌の間で形成される力 (接触圧) を計測するものであるが, 食塊移送時に食塊に加わる圧とは性格が異なる. 食塊は圧の高い空隙から低い空隙へと移動する. 一方, ストローを使って液体を口腔内に取り込む...

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Veröffentlicht in:日本顎口腔機能学会雑誌 2014, Vol.21(1), pp.40-41
Hauptverfasser: 山田, 好秋, 平木, 圭佑, 石田, 瞭, 杉山, 哲也, 小川, 真
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」口腔・咽頭領域は咀嚼・嚥下・発話等, 生命維持に重要な機能を営んでいる. その機能の一部は口腔や咽頭に食物や空気を捉え, 移送または調音することで発揮できる. その実態は舌や顔面筋が口蓋筋や咽頭筋と協働して形成される閉鎖空間である. これらの機能は筋電図や筋収縮に伴う圧変化, さらにはVFやVEで形態変化として記録されてきた. たとえば, 舌圧の記録は口蓋に設置した圧センサにより口蓋と舌の間で形成される力 (接触圧) を計測するものであるが, 食塊移送時に食塊に加わる圧とは性格が異なる. 食塊は圧の高い空隙から低い空隙へと移動する. 一方, ストローを使って液体を口腔内に取り込む際には口腔は陰圧にもなり得る. 安静時の顎間距離は筋や軟組織など種々の要因で決定されると想定され, 多くの研究がなされてきた. その中で, 安静時には舌と口蓋の間にDondersの空隙が形成され, ここが平均9.7mmHgの陰圧になると報告されている.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.21.40