超小型ウェアラブル筋電図測定システムを用いた無拘束終日咬筋筋活動解析
【目的】食事時を含む日中日常生活時と夜間睡眠時の咀嚼筋活動の正常像を明らかにすることを目的に,超小型筋電図システムを導入して健常者における無拘束終日咬筋筋電図解析を行った. 【方法】電極・メモリー内蔵データロガータイプのウェアラブル筋電図測定システムにて若年健常者,男性10名女性10名の終日咬筋筋活動を測定した.筋活動を睡眠時,食事時間帯,食事時間帯以外の日中(「日中食事以外」と略)に分類し,基線振幅3倍以上と最大随意咬みしめ(MVC)波形の20%以上の2条件で抽出した. 【結果】食事時の振幅は他の時間帯より大きいが持続時間が短く,1波形当たりの標準化積分値は小さかった.各時間帯の標準化積分値...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本顎口腔機能学会雑誌 2013, Vol.19(2), pp.125-136 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】食事時を含む日中日常生活時と夜間睡眠時の咀嚼筋活動の正常像を明らかにすることを目的に,超小型筋電図システムを導入して健常者における無拘束終日咬筋筋電図解析を行った. 【方法】電極・メモリー内蔵データロガータイプのウェアラブル筋電図測定システムにて若年健常者,男性10名女性10名の終日咬筋筋活動を測定した.筋活動を睡眠時,食事時間帯,食事時間帯以外の日中(「日中食事以外」と略)に分類し,基線振幅3倍以上と最大随意咬みしめ(MVC)波形の20%以上の2条件で抽出した. 【結果】食事時の振幅は他の時間帯より大きいが持続時間が短く,1波形当たりの標準化積分値は小さかった.各時間帯の標準化積分値合計の割合は,睡眠時は基線3倍以上と20%MVC以上ともに約5%,日中食事以外では基線3倍以上で41.1%,20%MVC以上で34.1%,食事時は基線3倍以上で53.3%,20%MVC以上で60.3%であった.食事時,日中食事以外,睡眠時の標準化積分値合計は軟化後ガム自由咀嚼10サイクルの387倍,342倍,32倍に相当していた.また,波形振幅,1波形当たり標準化積分値では,食事時とガム咀嚼時の間に高い相関がみられた. 【結論】食事時,日中食事以外,睡眠時の各筋活動量の関係,さらに,各時間帯の筋活動量とガム咀嚼時の筋活動量の関係が明らかになり,今後,顎機能異常者の終日咬筋活動を解明していく際の参照値として重要と考えられた. |
---|---|
ISSN: | 1340-9085 1883-986X |
DOI: | 10.7144/sgf.19.125 |