2 予測困難な垂直的下顎位の変化に対する下顎タッピング特性 - 咬合力と咬筋筋活動の調整
「I. 目的」日常摂取する食品の大きさや硬さは様々で, 咀嚼の進行に伴ってこれら食品の物性は変化する. また食べ物の中に異物が混入したり, 初めて装着した義歯で食品を咀嚼する場合など, 咬合接触時の垂直的な位置に予期しない変化が生じることがある. これら機能時の予測困難な空間的変化に, 合目的的に対応して顎運動を調節する能力は, 咀嚼系の健康を維持する上で必須である. 以前我々は, 予測の関与を排除した条件下で咬合接触時の垂直的下顎位を変えた場合, 変化後のタッピング力の調節は変化の方向に依存していること, および力の調節は変化後2~3回の試行で完成することを報告した. 本研究の目的は, 同条...
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Veröffentlicht in: | 日本顎口腔機能学会雑誌 2009-02, Vol.15 (2), p.144-145 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」日常摂取する食品の大きさや硬さは様々で, 咀嚼の進行に伴ってこれら食品の物性は変化する. また食べ物の中に異物が混入したり, 初めて装着した義歯で食品を咀嚼する場合など, 咬合接触時の垂直的な位置に予期しない変化が生じることがある. これら機能時の予測困難な空間的変化に, 合目的的に対応して顎運動を調節する能力は, 咀嚼系の健康を維持する上で必須である. 以前我々は, 予測の関与を排除した条件下で咬合接触時の垂直的下顎位を変えた場合, 変化後のタッピング力の調節は変化の方向に依存していること, および力の調節は変化後2~3回の試行で完成することを報告した. 本研究の目的は, 同条件下で, 垂直的位置の変化前後でのタッピング力の調節を観察し, それに関連する咬筋筋活動の調節を検索することである. 「II. 方法」1) 被験者 : 天然歯列を有し顎口腔系に自覚的, 他覚的に機能異常を認めないインフォームドコンセントが得られた健常成人8名 (平均年齢26.6歳) . |
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ISSN: | 1340-9085 |