気管支鏡検査における迅速細胞診 (ROSE) の現状と課題 - アンケート調査から

目的: 協力施設によるROSEの実施状況を調査し, 気管支鏡検査時におけるROSEの現状および課題の検討を行う. 方法: 広島県内25施設, 広島県外40施設に対し気管支鏡検査時におけるROSEの現状調査を行った. 成績: 5施設では気管支鏡検査が行われていなかった. 気管支鏡検査時にROSEを実施している施設は60施設中24施設(40%)であり, ROSEの報告内容として, 「異型細胞の採取量の評価」が求められる施設が多かった. ROSEを実施していない施設からは, 「ROSEに割ける人員や時間がない」という回答が多数みられた. 結論: ROSEは診断や遺伝子検査に供する検体の確認に有用であ...

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Veröffentlicht in:日本臨床細胞学会雑誌 2024-03, Vol.63 (2), p.79-84
Hauptverfasser: 森智紀, 有廣光司, 石田克成, 中村桃子, 畝原璃夢, 越智真悠, 大上由加里, 青木知恵, 藤田奈央, 三島聡子, 清水智美, 金子佳恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的: 協力施設によるROSEの実施状況を調査し, 気管支鏡検査時におけるROSEの現状および課題の検討を行う. 方法: 広島県内25施設, 広島県外40施設に対し気管支鏡検査時におけるROSEの現状調査を行った. 成績: 5施設では気管支鏡検査が行われていなかった. 気管支鏡検査時にROSEを実施している施設は60施設中24施設(40%)であり, ROSEの報告内容として, 「異型細胞の採取量の評価」が求められる施設が多かった. ROSEを実施していない施設からは, 「ROSEに割ける人員や時間がない」という回答が多数みられた. 結論: ROSEは診断や遺伝子検査に供する検体の確認に有用であるが, 診療報酬, 検体処理や判定基準の標準化, on the job trainingによる教育プログラムの整備が今後の課題である.
ISSN:0387-1193