巻頭言 新たな年, 新たな課題 : 臨床細胞学の未来への展望

新たな年を迎えました. 年々月日が経つのは早いもので, 昨年は暑いと思っていたらすでに年末という有様でした. しかし, 今年も無事健康でいられることに感謝しつつ巻頭言をしたためたいと思います. 今号の巻頭言において, 私たちが直面している新たな課題と展望についてお話ししたいと思います. 臨床細胞学は長い歴史を持ち, 多くの進歩を遂げてきました. 日本の臨床細胞学は, 細胞診断の分野において国際的に高い評価を受けてきました. 我が国の細胞検査士は, 高度な専門知識と技術を駆使し, がんや他の疾患の診断に貢献してきました. この分野での優れた研究と実践により, 日本は世界的に細胞診断のリーダーとし...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本臨床細胞学会雑誌 2024-01, Vol.63 (1), p.0-0
1. Verfasser: 横山良仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:新たな年を迎えました. 年々月日が経つのは早いもので, 昨年は暑いと思っていたらすでに年末という有様でした. しかし, 今年も無事健康でいられることに感謝しつつ巻頭言をしたためたいと思います. 今号の巻頭言において, 私たちが直面している新たな課題と展望についてお話ししたいと思います. 臨床細胞学は長い歴史を持ち, 多くの進歩を遂げてきました. 日本の臨床細胞学は, 細胞診断の分野において国際的に高い評価を受けてきました. 我が国の細胞検査士は, 高度な専門知識と技術を駆使し, がんや他の疾患の診断に貢献してきました. この分野での優れた研究と実践により, 日本は世界的に細胞診断のリーダーとして認識されています. 長い歴史の中で, 臨床細胞学はさまざまな技術革新と進化を経てきました. 細胞診断は, 顕微鏡を用いて細胞の形態学的特徴を観察することが基本ではありますが, 時代とともに染色法や免疫組織化学などの技術が導入され, 診断の精度が向上しました.
ISSN:0387-1193