子宮頸がん集団検診での意義不明異型扁平上皮の判定状況の変化, ベセスダ導入後 3 年とその後 3 年の比較

目的 : Atypical squamous cells undetermined significance (ASC-US) 判定の適用の整合性向上を目指し, ASC-US 判定の状況の変化を, The Bethesda System (TBS) 導入時から経時的に分析する.方法 : 子宮頸がん検診への TBS 導入後の, 2008~10 年と 2011~13 年の前後 3 年間で, ASC-US 判定例の頻度, 年齢分布や human papillomavirus (HPV) 検査, 組織診の結果を比較し, 判定の適正度を検討した.成績 : ASC-US 判定は, 前 3 年間では 236...

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Veröffentlicht in:日本臨床細胞学会雑誌 2016, Vol.55(6), pp.370-375
Hauptverfasser: 森村, 豊, 栗田, 和香子, 塚原, 孝, 佐藤, 奈美, 佐藤, 美賀子, 神尾, 淳子, 小島, 学, 添田, 周, 渡辺, 尚文, 藤森, 敬也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的 : Atypical squamous cells undetermined significance (ASC-US) 判定の適用の整合性向上を目指し, ASC-US 判定の状況の変化を, The Bethesda System (TBS) 導入時から経時的に分析する.方法 : 子宮頸がん検診への TBS 導入後の, 2008~10 年と 2011~13 年の前後 3 年間で, ASC-US 判定例の頻度, 年齢分布や human papillomavirus (HPV) 検査, 組織診の結果を比較し, 判定の適正度を検討した.成績 : ASC-US 判定は, 前 3 年間では 236121 人の受診者中 309 例 (0.13%), 後 3 年間では 221143 人中 341 例 (0.15%) であった. 細胞診異常例中の ASC-US の割合は, 18.6%から 16.8%へと減少傾向がみられた. ASC-US から cervical intraepithelial neoplasm 2 (CIN2) 以上の検出例は, 前期で 85 例 (30.7%) が, 後期は 45 例 (19.7%) で有意に減少した (p=0.006).結論 : TBS 導入当初は, 細胞診異常例中の ASC-US 判定例の頻度や ASC-US 判定例に占める CIN2 以上の検出率が高かったが, 年次を経て, ASC-US 本来の概念が普及し, ASC-US 判定の適用の整合化, 適正化に向かっている.
ISSN:0387-1193
1882-7233
DOI:10.5795/jjscc.55.370