髄膜癌腫症における髄液細胞診の検討: 腺癌症例を中心に
目的 : 髄膜癌腫症 (leptomeningeal carcinomatosis, 以下 LC) は, 癌細胞の髄腔内転移により起こる病態で予後不良である. 当院における LC 症例について, 腺癌症例を中心にまとめ, 疫学的な検討を加えた.方法 : 1992~2013 年の間に髄液細胞診が行われた 5812 検体 1310 例を対象に検討した.成績 : 22 年間で LC 症例数は 5 倍以上に増加した. 特に腺癌では, 2006 年以降増加傾向が明らかとなった. 陽性は 1267 検体 407 例で, 上皮系 245 例, 非上皮系 160 例, 不明 2 例であった. 腺癌は 220...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床細胞学会雑誌 2016, Vol.55(5), pp.308-314 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的 : 髄膜癌腫症 (leptomeningeal carcinomatosis, 以下 LC) は, 癌細胞の髄腔内転移により起こる病態で予後不良である. 当院における LC 症例について, 腺癌症例を中心にまとめ, 疫学的な検討を加えた.方法 : 1992~2013 年の間に髄液細胞診が行われた 5812 検体 1310 例を対象に検討した.成績 : 22 年間で LC 症例数は 5 倍以上に増加した. 特に腺癌では, 2006 年以降増加傾向が明らかとなった. 陽性は 1267 検体 407 例で, 上皮系 245 例, 非上皮系 160 例, 不明 2 例であった. 腺癌は 220 例で原発臓器は, 肺 (115 例), 乳腺 (76 例), 胃 (14 例) の順であった. 乳癌は, LC 発症までの期間が平均 79.2 ヵ月と肺癌や胃癌より有意に長かった (p |
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ISSN: | 0387-1193 1882-7233 |
DOI: | 10.5795/jjscc.55.308 |