乳腺原発 invasive micropapillary carcinoma の細胞学的検討
目的 : 乳腺原発 invasive micropapillary carcinoma (以下, IMPC) の 7 例について細胞学的にみた組織型推定率の評価を行った. 方法 : 2007~2014 年までに, 組織学的に IMPC と診断され, かつ免疫組織化学的に間質側の細胞膜に Epithelial membrane antigen (EMA) の発現が確認された 7 例の穿刺吸引細胞診標本を用いた. これらをもとに, 細胞学的にみた細胞集団の出現態度および核所見について評価した. 成績 : IMPC の推定が可能であった症例の細胞学的特徴は, ①大きさの保たれた細胞集団を主体, ②出...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床細胞学会雑誌 2016, Vol.55(3), pp.148-153 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的 : 乳腺原発 invasive micropapillary carcinoma (以下, IMPC) の 7 例について細胞学的にみた組織型推定率の評価を行った. 方法 : 2007~2014 年までに, 組織学的に IMPC と診断され, かつ免疫組織化学的に間質側の細胞膜に Epithelial membrane antigen (EMA) の発現が確認された 7 例の穿刺吸引細胞診標本を用いた. これらをもとに, 細胞学的にみた細胞集団の出現態度および核所見について評価した. 成績 : IMPC の推定が可能であった症例の細胞学的特徴は, ①大きさの保たれた細胞集団を主体, ②出現パターンは偽乳頭状集塊やマリモ状集塊, ③細胞の極性は外側, ④核異型スコアは 1~2, ⑤核の大きさは 10 μm 以下であった. 一方, IMPC の推定が困難であった症例の細胞学的特徴は, ①大小の細胞集団の出現, ②出現パターンは不整形集塊が主体, ③細胞の極性は不明瞭, ④核異型スコアは 3, ⑤核の大きさは 10 μm 以上であった. 結論 : IMPC は, 特徴のある細胞所見を示すことが多いとされているが, 推定困難な症例が存在することに対する認識が必要と考えられた. |
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ISSN: | 0387-1193 1882-7233 |
DOI: | 10.5795/jjscc.55.148 |