総胆管原発混合型腺神経内分泌癌の 1 例

「I. はじめに」混合型腺神経内分泌癌 (mixed adenoendocrine carcinoma : MANEC) は神経内分泌癌 (neuroendocrine carcinoma : NEC) と腺癌が混在し, それぞれの成分が30%以上存在する混合腫瘍と定義されており, 総胆管原発はまれである. 内視鏡下逆行性膵胆管造影 (endoscopic retrograde cholangiopancreatography : ERCP) 下ブラシ細胞診におけるNECの細胞像についての報告は少ない. ERCP下ブラシ細胞診にてMANECを推定しえた1例を経験したので報告する.「II. 症例...

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Veröffentlicht in:日本臨床細胞学会雑誌 2015, Vol.54(3), pp.223-224
Hauptverfasser: 横関, 典子, 小島, 史好, 西野, 勝, 小林, 学, 石田, 光明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」混合型腺神経内分泌癌 (mixed adenoendocrine carcinoma : MANEC) は神経内分泌癌 (neuroendocrine carcinoma : NEC) と腺癌が混在し, それぞれの成分が30%以上存在する混合腫瘍と定義されており, 総胆管原発はまれである. 内視鏡下逆行性膵胆管造影 (endoscopic retrograde cholangiopancreatography : ERCP) 下ブラシ細胞診におけるNECの細胞像についての報告は少ない. ERCP下ブラシ細胞診にてMANECを推定しえた1例を経験したので報告する.「II. 症例」70歳代前半, 女性. 上腹部鈍痛, 嘔吐, 黄色尿を認めた. ERCPにて遠位胆管~肝門部領域胆管にかけて2 cmの隆起性病変を認め, 同部位の擦過細胞診を施行し, 膵頭十二指腸切除術が施行された. ERCP下ブラシ細胞診のパパニコロウ染色標本にて, 出血性背景に多数の不規則重積集塊と乳頭状集塊が出現していた.
ISSN:0387-1193
1882-7233
DOI:10.5795/jjscc.54.223