穿刺吸引細胞診で推定しえた破骨細胞様巨細胞を伴う乳癌の 1 例

「I. はじめに」破骨細胞様巨細胞 (osteoclast-like giant cells, 以下OCGCs) を伴う癌はさまざまな臓器において報告があるが, 乳癌においてもまれながら報告例があり, 1979年に初めて報告されて以来約200例の英文報告がなされている. 今回われわれは, OCGCsを伴う乳癌の1例を経験したのでその細胞像を中心に報告する. 「II. 症例」症例 : 76歳, 女性. 主訴 : 外傷後左乳房腫瘤. 現病歴 : 主訴にて当院外科紹介受診. マンモグラフィーで左C領域に約40mm大の腫瘤を認め, カテゴリー3~4悪性疑いにて, 穿刺吸引細胞診 (fine-needl...

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Veröffentlicht in:日本臨床細胞学会雑誌 2011, Vol.50(4), pp.240-241
Hauptverfasser: 橘, 充弘, 大石, 直樹, 橋本, 裕美, 曽根, 玉恵, 植野, 辰雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」破骨細胞様巨細胞 (osteoclast-like giant cells, 以下OCGCs) を伴う癌はさまざまな臓器において報告があるが, 乳癌においてもまれながら報告例があり, 1979年に初めて報告されて以来約200例の英文報告がなされている. 今回われわれは, OCGCsを伴う乳癌の1例を経験したのでその細胞像を中心に報告する. 「II. 症例」症例 : 76歳, 女性. 主訴 : 外傷後左乳房腫瘤. 現病歴 : 主訴にて当院外科紹介受診. マンモグラフィーで左C領域に約40mm大の腫瘤を認め, カテゴリー3~4悪性疑いにて, 穿刺吸引細胞診 (fine-needle aspiration cytology, 以下FNAC) にて診断後, 左乳腺全摘除術施行. OCGCsを伴う嚢胞内乳頭状乳癌 (intracystic papillary carcinoma, 以下ICPC) から発生した浸潤性乳管癌であった.
ISSN:0387-1193
1882-7233
DOI:10.5795/jjscc.50.240