広島県小児科医師の食物経口負荷試験実施状況に関する調査―続報

広島県における食物経口負荷試験(OFC)実施20小児科施設で実際に行われているOFCの方法をアンケート調査した(2012年2~3月調査,回収率83.3%).その結果,OFCは主に耐性確認を目的にオープン法で実施され,負荷食品は保護者が持参,実施食品(使用食品)は卵(固ゆで卵),乳(生乳),小麦(生うどん)が多く,食品の負荷は15~30分間隔で外来は3~5回,入院は6~10回で行われていた.試料の増量は100%増量法で,輸液経路は症例によっては確保し,医師1人+看護師1人で観察する場合が多かった.最近1年間のOFC中の重篤な誘発反応は誘発反応の総件数の7.2%と少なく,重篤な誘発反応への対応に苦...

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Veröffentlicht in:日本小児アレルギー学会誌 2015/03/01, Vol.29(1), pp.113-122
Hauptverfasser: 藤高, 道子, 喜多村, 哲朗, 杉原, 雄三, 岡畠, 宏易, 池田, 政憲, 有田, 昌彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:広島県における食物経口負荷試験(OFC)実施20小児科施設で実際に行われているOFCの方法をアンケート調査した(2012年2~3月調査,回収率83.3%).その結果,OFCは主に耐性確認を目的にオープン法で実施され,負荷食品は保護者が持参,実施食品(使用食品)は卵(固ゆで卵),乳(生乳),小麦(生うどん)が多く,食品の負荷は15~30分間隔で外来は3~5回,入院は6~10回で行われていた.試料の増量は100%増量法で,輸液経路は症例によっては確保し,医師1人+看護師1人で観察する場合が多かった.最近1年間のOFC中の重篤な誘発反応は誘発反応の総件数の7.2%と少なく,重篤な誘発反応への対応に苦慮する施設は無かった.20施設中15施設でOFCの診療報酬を請求できない場合があり,その原因として保険請求上の年齢制限と回数制限を挙げる施設が多かった.
ISSN:0914-2649
1882-2738
DOI:10.3388/jspaci.29.113