携帯用患者家族向けアレルギー症状の重症度評価と対応マニュアルの作成および評価
【目的】国立病院機構相模原病院小児科(当院)で作成した食物アレルギー症状の重症度に応じた対応法を記載したA6判の携帯用患者家族向けマニュアル(携帯マニュアル)の有用性をアンケート調査の結果に基づき評価し,今後の課題を検討する.【方法】当院外来を受診した食物アレルギー児の保護者435名およびエピペン®講習会を受講した小学校の教職員214名を対象に無記名選択式のアンケートを行った.【結果】内容は保護者の93.6%,教職員の92.5%が分かりやすいと回答した.重症度と対処法,アレルギー症状への対応,薬の使用法に関して保護者は74.3%,74.3%,77.0%が理解できたと回答したのに対し,教職員では...
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Veröffentlicht in: | 日本小児アレルギー学会誌 2014/06/30, Vol.28(2), pp.201-210 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】国立病院機構相模原病院小児科(当院)で作成した食物アレルギー症状の重症度に応じた対応法を記載したA6判の携帯用患者家族向けマニュアル(携帯マニュアル)の有用性をアンケート調査の結果に基づき評価し,今後の課題を検討する.【方法】当院外来を受診した食物アレルギー児の保護者435名およびエピペン®講習会を受講した小学校の教職員214名を対象に無記名選択式のアンケートを行った.【結果】内容は保護者の93.6%,教職員の92.5%が分かりやすいと回答した.重症度と対処法,アレルギー症状への対応,薬の使用法に関して保護者は74.3%,74.3%,77.0%が理解できたと回答したのに対し,教職員では57.5%,58.9%,44.9%と有意(p<0.001)に理解度が低かった.保護者,教職員とも掲示用の大きなサイズのマニュアル作成の希望が多かった.【結論】携帯マニュアルの満足度は高く,多くの保護者が内容を理解することができたが,教職員の理解度は保護者に比べ低かった.今後の課題としては,使用目的に沿ったより分かりやすく見やすいマニュアルの作成を検討する必要があると考えられる. |
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ISSN: | 0914-2649 1882-2738 |
DOI: | 10.3388/jspaci.28.201 |