Japanese Pediatric Asthma Control Program (JPAC) とChildhood Asthma Control Test (C-ACT) との相関性と互換性に関する検討

【和文抄録】[目的] 小児喘息ガイドラインに基づく治療管理の遂行に役立つJPACならびにC-ACTという2種類の調査票の判定結果を比較し, 両者の相関性, 互換性を検討した. [方法] 国立病院機構の8病院に受診している4歳以上, 12歳未満の喘息患者とその保護者に対して, 外来受診時にC-ACTとJPACの両方の調査を行い, 318例の回答を得た. JPAC点数とC-ACT点数の関係をPearsonの積率相関係数により, JPACとC-ACTの設問項目に対する回答比較はX2検定により検討した. [結果] 318例のJPAC点数とC-ACT点数の相関係数は0.7525で, P < 0.0...

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Veröffentlicht in:日本小児アレルギー学会誌 2009-03, Vol.23 (1), p.129-138
Hauptverfasser: 西牟田敏之, 佐藤一樹, 海老澤元宏, 藤澤隆夫, 水内秀次, 池田政憲, 小田嶋博, 久田直樹, 熊本俊則, 西間三馨, 森川昭廣
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【和文抄録】[目的] 小児喘息ガイドラインに基づく治療管理の遂行に役立つJPACならびにC-ACTという2種類の調査票の判定結果を比較し, 両者の相関性, 互換性を検討した. [方法] 国立病院機構の8病院に受診している4歳以上, 12歳未満の喘息患者とその保護者に対して, 外来受診時にC-ACTとJPACの両方の調査を行い, 318例の回答を得た. JPAC点数とC-ACT点数の関係をPearsonの積率相関係数により, JPACとC-ACTの設問項目に対する回答比較はX2検定により検討した. [結果] 318例のJPAC点数とC-ACT点数の相関係数は0.7525で, P < 0.0001と有意な相関を示した. JPACとC-ACTの運動誘発喘息, 夜間睡眠障害に関する設問の線形連関性は, p < 0.0001と有意な相関を示した. [結論] 両者の関係は, y = 1.2544x + 6.7672の直線回帰を呈し高い相関性を有することから, C-ACTの26点以上を完全コントロール, 20~25点をコントロール良好, 20点未満をコントロール不良と設定すれば, JPACの判定基準と互換性があることが判明した.
ISSN:0914-2649