乳児喘息の病態と治療法の展望

乳児喘息の呼吸生理学的,病理学的変化がその長期予後にどのような影響を与えるかは検証されていない.多くの喘息児が乳幼児期に発症することを考えるとこの時期における早期治療介入(early intervention)が喘息の進展を阻止する可能性がある.乳児喘息の病態は不明の点が多いが,キーとなる炎症性メディエーター,気道の細胞・組織の解析が進めば,ターゲットを絞った治療が可能になるかもしれない.現時点では乳児喘息の発症を阻止する予防法や長期予後を改善するエビデンスのある治療法は明らかにされておらず,今後の検討課題である....

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Veröffentlicht in:日本小児アレルギー学会誌 2008/03/10, Vol.22(1), pp.39-43
1. Verfasser: 徳山, 研一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:乳児喘息の呼吸生理学的,病理学的変化がその長期予後にどのような影響を与えるかは検証されていない.多くの喘息児が乳幼児期に発症することを考えるとこの時期における早期治療介入(early intervention)が喘息の進展を阻止する可能性がある.乳児喘息の病態は不明の点が多いが,キーとなる炎症性メディエーター,気道の細胞・組織の解析が進めば,ターゲットを絞った治療が可能になるかもしれない.現時点では乳児喘息の発症を阻止する予防法や長期予後を改善するエビデンスのある治療法は明らかにされておらず,今後の検討課題である.
ISSN:0914-2649
1882-2738
DOI:10.3388/jspaci.22.39