生活習慣病に関する看護相談を受けた地域住民の健康意識の変化
「要旨」【目的】本研究の目的は, 看護相談に参加した地域住民の1ヶ月後の健康に対する意識の変化を明らかにすることである. 【方法】生活習慣病と足に関する看護相談に参加した地域住民に, 看護相談を受けた事をきっかけに健康について意識したこと, 今後の生活に取り入れたいと考えたこと, 自身の生活に取り入れてみたこと, またその後の体調の変化について半構成的面接を行った. データは, 健康に対する意識について語っていた内容を抽出し, 研究協力者の言葉を使って意味のまとまりごとに整理し, 分析を行った. 本研究は研究者所属施設の研究倫理委員会で承認を得て実施した. 【結果】研究協力者は60~80歳代の...
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Veröffentlicht in: | 兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 2019-03, Vol.26, p.77-87 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」【目的】本研究の目的は, 看護相談に参加した地域住民の1ヶ月後の健康に対する意識の変化を明らかにすることである. 【方法】生活習慣病と足に関する看護相談に参加した地域住民に, 看護相談を受けた事をきっかけに健康について意識したこと, 今後の生活に取り入れたいと考えたこと, 自身の生活に取り入れてみたこと, またその後の体調の変化について半構成的面接を行った. データは, 健康に対する意識について語っていた内容を抽出し, 研究協力者の言葉を使って意味のまとまりごとに整理し, 分析を行った. 本研究は研究者所属施設の研究倫理委員会で承認を得て実施した. 【結果】研究協力者は60~80歳代の男性4名, 女性5名で平均年齢は77.3歳だった. 看護相談への参加回数は初回が1名, 2回以上が8名であった. 研究協力者は, 看護相談を受けたことや教えてもらった内容を実施することで, 【足への関心の高まり】, 【自分の足に必要な手入れを行うことへの意識の高まり】, 【健康のために新たな知識を得たい】という意識の変化があった. しかし, 【足のケアを習得することは難しい】, 【生活習慣を改善することは難しい】という意識もあった. 【結論】生活習慣病についての看護相談に参加後1ヶ月で, 足に対する関心やケアを行うことへの意識に高まりがみられた. また, 看護相談で話をすることが, 今の生活を振り返る機会となり, 健康への関心が高まって, 健康のために自分の身体や生活に合った情報を知りたいという意識の変化につながっていた. 一方で, 一回の看護相談だけでは足のケアを習得したり, 生活習慣を改善したりすることに難しさを感じていた. |
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ISSN: | 1881-6592 |