米国におけるpopulationに焦点をあてた看護実践の学士課程教育の動向 - 日本の学士課程における地域・公衆衛生看護学教育への示唆

「要旨」米国の学士課程における地域・公衆衛生看護学教育の動向と教育内容を概観し, 日本の学士課程における地域・公衆衛生看護教育への示唆を得ることを目的とした. 米国では, 公衆衛生スキルを持つ看護師の需要の拡大を背景に, 看護学士課程において, 集団に焦点を当てた実践についての教育の必要性が高まっている. そのため実習施設の不足が課題であり, 新たな実習施設の開拓や教育プログラム開発が進んでいる. 集団に焦点を当てた地域看護実習ではフィールドとのパートナーシップが重視されていた. 実習成果として, 学生への教育効果のみでなく, 受け入れ側である住民や施設の効果もあげられた. 日本の地域看護学教...

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Veröffentlicht in:兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 2016-03, Vol.23, p.1-14
Hauptverfasser: 牛尾裕子, 竹村和子, 小巻京子, 松下光子, 飯野理恵, 塩見美抄, 嶋澤順子, 宮芝智子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」米国の学士課程における地域・公衆衛生看護学教育の動向と教育内容を概観し, 日本の学士課程における地域・公衆衛生看護教育への示唆を得ることを目的とした. 米国では, 公衆衛生スキルを持つ看護師の需要の拡大を背景に, 看護学士課程において, 集団に焦点を当てた実践についての教育の必要性が高まっている. そのため実習施設の不足が課題であり, 新たな実習施設の開拓や教育プログラム開発が進んでいる. 集団に焦点を当てた地域看護実習ではフィールドとのパートナーシップが重視されていた. 実習成果として, 学生への教育効果のみでなく, 受け入れ側である住民や施設の効果もあげられた. 日本の地域看護学教育においても, これまでのような行政区を単位とするコミュニティのみでなく, 多様なコミュニティをフィールドとして, CommunityあるいはPopulationに焦点をあてた看護実践の教育が可能と考えられる.
ISSN:1881-6592