看護管理者が知覚する臨床看護研究の意義

「要旨」 本研究は, 看護管理者が知覚する臨床看護研究の意義を明らかにし, その特徴を考察することを目的とした. 全国の病院に就業する看護管理責任者または看護研究を推進する立場にある看護管理者3,000名を対象とし, 郵送法による調査を行った. 測定用具には, 臨床看護研究の意義に対する知覚を問う自由回答式質問からなる質問紙を用いた. 回収された質問紙1,130部のうち, 自由回答式質問に回答のあった837部を分析対象とした. 内容分析の手法を用いて分析した結果, 看護管理者が知覚する臨床看護研究の意義を表す24カテゴリが明らかになった. これらは, 【看護・医療の質の維持・向上】【看護専門職...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 2012-03, Vol.19, p.31-40
Hauptverfasser: 宮芝智子, 坂下玲子, 西平倫子, 高谷嘉枝, 若村智子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 本研究は, 看護管理者が知覚する臨床看護研究の意義を明らかにし, その特徴を考察することを目的とした. 全国の病院に就業する看護管理責任者または看護研究を推進する立場にある看護管理者3,000名を対象とし, 郵送法による調査を行った. 測定用具には, 臨床看護研究の意義に対する知覚を問う自由回答式質問からなる質問紙を用いた. 回収された質問紙1,130部のうち, 自由回答式質問に回答のあった837部を分析対象とした. 内容分析の手法を用いて分析した結果, 看護管理者が知覚する臨床看護研究の意義を表す24カテゴリが明らかになった. これらは, 【看護・医療の質の維持・向上】【看護専門職としてのアイデンティティの獲得・向上】等であった. Scott, W.A.の式によるカテゴリへの分類の一致率は, カテゴリが信頼性を確保していることを示した. 考察の結果は, 臨床看護研究推進に向けて意義に応じた研究モデルと支援体制を構築する必要性を示唆した.
ISSN:1881-6592