第59回日本児童青年精神医学会総会特集 (III) テーマ : こころの発達を支える - 素質と環境との相互作用の中で - 国際学会連絡・国際交流基金運営委員会セミナー : 国際的な視点からみたアジアの注意欠如・多動症
国際学会連絡・国際交流基金運営委員会は, 国際児童青年精神医学(IACAPAP)およびアジア児童青年精神医学会(ASCAPAP)を中心とする児童青年精神医学に関する国際学会との連絡調整や学会員への広報を中心に活動してきたが, 2016年の第57回総会からはアジアの近隣諸国から若手研究者や臨床家を招いてセミナーを開催し, 本学会の会員との積極的な交流を推進することで, 国際交流の活性化を目指してきた. 当初は特定のテーマに限定せずに各国の児童青年精神科臨床, 教育・研修, 臨床研究などの現状について情報交換を行ったが, 2回目の第58回総会では自閉スペクトラム症をテーマに設定することで専門的・学...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 児童青年精神医学とその近接領域 2019-11, Vol.60 (5), p.631-631 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 国際学会連絡・国際交流基金運営委員会は, 国際児童青年精神医学(IACAPAP)およびアジア児童青年精神医学会(ASCAPAP)を中心とする児童青年精神医学に関する国際学会との連絡調整や学会員への広報を中心に活動してきたが, 2016年の第57回総会からはアジアの近隣諸国から若手研究者や臨床家を招いてセミナーを開催し, 本学会の会員との積極的な交流を推進することで, 国際交流の活性化を目指してきた. 当初は特定のテーマに限定せずに各国の児童青年精神科臨床, 教育・研修, 臨床研究などの現状について情報交換を行ったが, 2回目の第58回総会では自閉スペクトラム症をテーマに設定することで専門的・学術的な議論が実現した. 3回目となる第59回総会では注意欠如・多動性障害(ADHD)をテーマに, 日本を含めた5か国からの演者によるセミナーを開催した. 今回は, 韓国, 中国, 台湾に加えて, トルコからの参加もあり, これまで以上に国際色が豊かなセミナーとすることができた. 本セミナーでは, 司会進行および質疑応答も含めてすべて英語を用いることで, 日本の学会でありながら国際学会に参加しているような雰囲気を体験してもらい, 英語で発表することへのモチベーションを高めることも狙っている. 回を重ねるごとに, 質疑応答も活発化してきており, 国際交流を経験する場としてだけでなく, 海外の臨床家・研究者とのネットワーク作りの場としても発展が期待されつつある. 本セミナーが契機となって, 今後の国際学会で本学会の会員がますます活躍することが期待される. なお, 今後の国際学会としては, 第10回ASCAPAPが2019年10月9~11日にタイのチェンマイで, 第24回IACAPAPが2020年7月20~23日にシンガポールで開催される予定である. いずれもアジアでの学会開催となるので, 一人でも多くの会員が参加し, 日本の児童青年精神医学を発信し, 国際的な学術交流が発展していくことが期待される. |
---|---|
ISSN: | 0289-0968 |