S08-2. 成人期ADHDの多様性

「I. はじめに」多様性(diversity)とは, 大辞泉(小学館)によると, 「いろいろな種類や傾向のものがあること. 変化に富むこと」と記載されている. 例として「生物の多様性を保つ」等という使い方をされる. 本稿では注意欠如・多動症(attention-deficit/hyperactivity disorder: ADHD)の多様性について, 様々な視点から考察を行う. ADHDの多様性を, 本稿では大きく(1)生物学的多様性(遺伝的多様性, ゲノム多様性等), (2)文化的多様性(文化多様性, 地域多様性, neurodiversity等), (3)時間経過による多様性(小児期から...

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Veröffentlicht in:児童青年精神医学とその近接領域 2019-11, Vol.60 (5), p.522-531
Hauptverfasser: 今村明, 金替伸治, 山本直毅, 船本優子, 田山達之, 森本芳郎, 松坂雄亮, 山口尚宏, 小澤寛樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」多様性(diversity)とは, 大辞泉(小学館)によると, 「いろいろな種類や傾向のものがあること. 変化に富むこと」と記載されている. 例として「生物の多様性を保つ」等という使い方をされる. 本稿では注意欠如・多動症(attention-deficit/hyperactivity disorder: ADHD)の多様性について, 様々な視点から考察を行う. ADHDの多様性を, 本稿では大きく(1)生物学的多様性(遺伝的多様性, ゲノム多様性等), (2)文化的多様性(文化多様性, 地域多様性, neurodiversity等), (3)時間経過による多様性(小児期から成人期にかけての症状経過の多様性等)に分けて考える. 「II. ADHDの多様性についての理解」「1. 氷山モデル」ADHDは, 不注意, 多動性・衝動性を主症状とする神経発達症の一つである.
ISSN:0289-0968