S04-3. 易刺激性 (irritability) と注意欠如・多動症 (ADHD)
「I. 易刺激性の多義性」易刺激性(irritability)は, 自傷, 暴言, 暴力, 器物破損, かんしゃく, 不機嫌など, 自己や他者に対する攻撃性や情緒の不安定さなど, 行動や感情の制御の障害に関連する症状群である. 易刺激性を有する児童は, 社会適応に困難を抱え, 家族負担も大きいことから, 易刺激性は臨床的介入のターゲットとして重視されてきた. しかしながら, 易刺激性の本態は明確ではない. 米国の国立精神保健研究所発達トランスレーショナル研究部門は(National Institute of Mental Health, 2019), このような問題意識のもと, 2014年2月...
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Veröffentlicht in: | 児童青年精神医学とその近接領域 2019-08, Vol.60 (4), p.439-442 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 易刺激性の多義性」易刺激性(irritability)は, 自傷, 暴言, 暴力, 器物破損, かんしゃく, 不機嫌など, 自己や他者に対する攻撃性や情緒の不安定さなど, 行動や感情の制御の障害に関連する症状群である. 易刺激性を有する児童は, 社会適応に困難を抱え, 家族負担も大きいことから, 易刺激性は臨床的介入のターゲットとして重視されてきた. しかしながら, 易刺激性の本態は明確ではない. 米国の国立精神保健研究所発達トランスレーショナル研究部門は(National Institute of Mental Health, 2019), このような問題意識のもと, 2014年2月27-28日に, 発達, 遺伝, 神経回路, 病態生理などの多岐に渡る専門家を招集して, 慢性的な易刺激性に関する科学的エビデンスや将来の研究の方向性について討議した. その結果, 易刺激性(irritability)は, 気分状態, 臨床症状や気質特性として分類できる. |
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ISSN: | 0289-0968 |