S08-3. 発達障害とインターネット依存の現状と対策

「I. はじめに」インターネットは我々の日常生活に欠かすことのできないものとなった. その一方で, インターネット利用者数の増加に伴い過剰使用や依存の問題が深刻化している. インターネット依存 (以下, ネット依存) の有病率に関しては, 対象や調査時期のみならず, 調査方法や調査に用いた診断基準による影響も大きく1.0%から36.7%と大きなばらつきを示している (Ko et al., 2012 ; Kaess et al., 2014 ; Mak et al., 2014) . そのような背景においても, ネット依存と注意欠如多動症 (ADHD) の関連性が高いことについては多くの報告で一...

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Veröffentlicht in:児童青年精神医学とその近接領域 2019/02/01, Vol.60(1), pp.28-31
1. Verfasser: 館農, 勝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」インターネットは我々の日常生活に欠かすことのできないものとなった. その一方で, インターネット利用者数の増加に伴い過剰使用や依存の問題が深刻化している. インターネット依存 (以下, ネット依存) の有病率に関しては, 対象や調査時期のみならず, 調査方法や調査に用いた診断基準による影響も大きく1.0%から36.7%と大きなばらつきを示している (Ko et al., 2012 ; Kaess et al., 2014 ; Mak et al., 2014) . そのような背景においても, ネット依存と注意欠如多動症 (ADHD) の関連性が高いことについては多くの報告で一貫した結果が得られている (Ho et al., 2014 ; Wang et al., 2017) . 本稿では, ADHDを中心とした発達障害とネット依存の現状と対策について論じる.
ISSN:0289-0968
2424-1652
DOI:10.20615/jscap.60.1_28