S04-4.小児の睡眠障害─薬物療法のリスク・ベネフィット
「I. はじめに」 睡眠障害は, 児童青年期精神科診療においてもよく遭遇する症状である. 小児の睡眠障害は, 身体的・精神的な発達のみならず認知機能の発達にも影響を及ぼし, 学校生活, 社会生活に支障をきたす可能性があるため, 早期の介入が重要である. そのため, 子どもの診療にあたっては, 睡眠の状況や生活リズムについて, 日々の診療で留意する必要がある. 一般小児の4人に1人が思春期青年期までに睡眠の問題に遭遇するといわれているが(Owens, 2007), 自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症などの発達障害, てんかんや頭痛などを有する小児の75%は睡眠の問題に遭遇するとの報告がある(R...
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Veröffentlicht in: | 児童青年精神医学とその近接領域 2017/11/01, Vol.58(5), pp.663-668 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」 睡眠障害は, 児童青年期精神科診療においてもよく遭遇する症状である. 小児の睡眠障害は, 身体的・精神的な発達のみならず認知機能の発達にも影響を及ぼし, 学校生活, 社会生活に支障をきたす可能性があるため, 早期の介入が重要である. そのため, 子どもの診療にあたっては, 睡眠の状況や生活リズムについて, 日々の診療で留意する必要がある. 一般小児の4人に1人が思春期青年期までに睡眠の問題に遭遇するといわれているが(Owens, 2007), 自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症などの発達障害, てんかんや頭痛などを有する小児の75%は睡眠の問題に遭遇するとの報告がある(Richdale and Schreck, 2009; Hvolby et al., 2008; Dosi et al., 2015; Grigg-Damberger and Foldvary-Schaefer, 2015). |
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ISSN: | 0289-0968 2424-1652 |
DOI: | 10.20615/jscap.58.5_663 |