S01-3.ADHDと睡眠障害─診断・治療戦略を考える
「I. はじめに」 発達障害児は, 定型発達児と比較して, 睡眠の問題を有することが多く, 乳児期から「なかなか続けて眠れなかった」「寝付いたと思って布団の上におくと, すぐさま泣き出して困った」などのエピソードが聞かれることが多い. 発達の遅れが顕在化する前に, 睡眠の問題が見られる場合もある. 発達障害の診療を行う上では, 睡眠についての知識は必要である. 睡眠の障害は, 児の成長・発達を妨げ, 多動や衝動性, 不注意, かんしゃくなどの問題行動を助長する可能性がある. 神経発達障害の中でも, 注意欠如・多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorde...
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Veröffentlicht in: | 児童青年精神医学とその近接領域 2017/11/01, Vol.58(5), pp.618-623 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」 発達障害児は, 定型発達児と比較して, 睡眠の問題を有することが多く, 乳児期から「なかなか続けて眠れなかった」「寝付いたと思って布団の上におくと, すぐさま泣き出して困った」などのエピソードが聞かれることが多い. 発達の遅れが顕在化する前に, 睡眠の問題が見られる場合もある. 発達障害の診療を行う上では, 睡眠についての知識は必要である. 睡眠の障害は, 児の成長・発達を妨げ, 多動や衝動性, 不注意, かんしゃくなどの問題行動を助長する可能性がある. 神経発達障害の中でも, 注意欠如・多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: ADHD)は, 睡眠の問題や睡眠障害との関連が強い. 本稿では, ADHDと睡眠障害の相互の関連について概説する. 「II. ADHDと睡眠 -疫学-」 ADHDの世界規模の調査によると, 有病率は3.5~7.1%であり(Canals et al., 2016; Polanczyk et al., 2007; Yallop et al., 2015; Wang, 2016), まれな疾患ではない. |
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ISSN: | 0289-0968 2424-1652 |
DOI: | 10.20615/jscap.58.5_618 |