<ワークショップ4> 「Sensory Profile」 司会のことば 感覚プロファイル

DSM-5において, 自閉症スペクトラム障害の診断基準に感覚特異性が入れられたこともあり, 感覚特異性に関する研究や実践報告は発達障害を中心として近年飛躍的に多くなってきている. 発達障害の特性をより詳細に把握するためにも, 感覚特性のアセスメントは重要であることは明らかであるが, 国際的に見てもこの分野に関するアセスメントツールは寡少である. 感覚プロファイル(Sensory Profiles)は, アメリカで開発された感覚特性をさまざまな領域において把握することが可能な標準化尺度であり, 1999年に子ども版感覚プロファイルが発行されて以来, アメリカのみならず多くの国で発達障害のある子ど...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:児童青年精神医学とその近接領域 2016-02, Vol.57 (1), p.55-56
1. Verfasser: 萩原拓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:DSM-5において, 自閉症スペクトラム障害の診断基準に感覚特異性が入れられたこともあり, 感覚特異性に関する研究や実践報告は発達障害を中心として近年飛躍的に多くなってきている. 発達障害の特性をより詳細に把握するためにも, 感覚特性のアセスメントは重要であることは明らかであるが, 国際的に見てもこの分野に関するアセスメントツールは寡少である. 感覚プロファイル(Sensory Profiles)は, アメリカで開発された感覚特性をさまざまな領域において把握することが可能な標準化尺度であり, 1999年に子ども版感覚プロファイルが発行されて以来, アメリカのみならず多くの国で発達障害のある子どもたちを中心に使用され, また研究に用いられている. 日本では, 辻井正次氏を研究代表者とする厚労科研の研究班において, Vineland-II適応行動尺度(本大会ワークショップで発表)と並行して日本のサンプルによる再標準化によって日本版感覚プロファイルが開発された.
ISSN:0289-0968